13.砂の記憶【R-18】
「よお、死人のくせに元気そうじゃのう」 入ってきた桂に、坂本が陽気に笑いかけた。夜目がきかないのか、灯明からいやに近い位置で無作法に寝転が...
るろうに剣心、フルメタル・パニック!、ガンダムSEEDなどの同人小説・漫画保管庫です。
「よお、死人のくせに元気そうじゃのう」 入ってきた桂に、坂本が陽気に笑いかけた。夜目がきかないのか、灯明からいやに近い位置で無作法に寝転が...
政治家やアイドルなんてのに人格があるなんて、考えたこともなかった。 彼らはテレビや新聞の中で不特定多数の人間に語りかけ、笑い、それが自分の...
「頭のツクリ自体は悪くないはずなのよ、ソースケって。問題は、時間をどう取るかよね」 「むぅ」 「アンタね! 真面目に考えてるわけ? 学力...
歩くごとに、話すごとに、薫はよく笑った。笑顔に含まれているものが昨日より明らかに少ないことに、剣心は気づいている。隙間だらけの薫の笑い声は、...
「……あんたって、あんたって、あんたって……!!」 「……すまん千鳥。俺としたことが、つい我を忘れてしまった」 「なぁにが『つい』よっ!...
「はい、本日はこれまで!」 「っりがとうっざっしたぁ!」 修練の終わりを告げた師範代と神前に、弥彦は一礼する。それが済むと、蹴り飛ばされ...
「うんうん。似合うで、薫ちゃん!」 「へへぇ、実は一回着てみたかったんです、コレ」 店で揃えた前掛けに身を包むと、薫はくるんとひとまわり...
「脇が甘いわ、もっと切っ先をよく見て!」 「おう! ……っぁんじゅうはちィッ! ……三十九っ!」 弥彦の拍子に合わせて、薫が竹刀を振り下...
肌寒さで目が覚めた。弥彦は、奇妙な足の痺れを感じて、足元を探る。どうやら、蹴り飛ばした掛け布団のうえに、一晩じゅう足を乗せていたらしい。足の...
深夜の倉庫街は、人の気配どころか猫の子一匹すら見当たらないほど静まり返っている。 『荷が日本へ到着するまで、もう時間がない』と言われれば、...