「 soulsonic 」一覧

6.成長する部屋【R-18】

6.成長する部屋【R-18】

抱いていたのは、見たことのない女だった。 歳は剣心と同じ頃だろうか。彼女も行為に馴れていないらしく、ぎこちなく肌を撫でる剣心へ、気恥ずかし...

7.路地裏の残響

7.路地裏の残響

二度目の邂逅が仕組まれたものであることは明白だった。 『お嬢さんには、朝まで幾松の小間使いをしてもらうことになっているから』 店に着いた...

閑話 歯車

閑話 歯車

斬り斬り斬り斬り 発条を巻けば 狂る狂る狂る狂る 歯車がまわる 手持ち無沙汰だった。 連れて来てくれた父親は『用事があるか...

8.白い影【R-18】

8.白い影【R-18】

「儂が気づいていないと思うか? 蒼紫」 昼を過ぎて葵屋へ戻った蒼紫に、翁が静かに口を開いた。無遠慮に部屋に入ってきた翁を咎めるでもなく、蒼...

9.嘆きの系譜【R-18】

9.嘆きの系譜【R-18】

「それからね、今度はこっち。この時間なら、誰もいないはずだから!」 いつになく、引っ張りまわされた。まるで、これまで散々ふたりで歩き回った...

10.無の在処

10.無の在処

客から預かった刀をもう一度刀箪笥から取り出したところで、怪しむ者は誰もいない。それが仕事なのだから。せいぜいが新しい客の刀を預かって来たか、...

11.闇の果て【R-18】

11.闇の果て【R-18】

「戻らん? おまさんとこの緋村がかや?」 「ああ。いつもの通り、幾松のところへ居る間待たせていたら、そのまま……」 声をひそめて話す桂に...

12.忘却した座標【R-18】

12.忘却した座標【R-18】

 海への道の手前には、いくつもの低い山が連なっていた。『海へ出ようとしているのに、どうして山ばかり歩かなくてはならないのか』と薫は口...