「 2025年11月 」一覧

第一章

第一章

乾杯さえ付き合えば、義理は果たしたろう。そう自分の中に理屈をこしらえて、緋村剣心は広間を出た。  背中ではすでに三度目の乾杯の声が聞こえる...

第二章【R-18】

第二章【R-18】

 夜っぴて歩き続け、昼過ぎには本郷の丘が見えてきた。さてもう一息と剣心が刻み足になると、浅草へと続く坂で見慣れた顔に行き会った。 「剣心!...

第三章【R-18】

第三章【R-18】

 朝まだ暗い時間に、剣心は目を覚ました。向かい合って眠っている薫は、もちろんまだ夢の中だ。  あの後、夕餉も取らずに求め合い、寝落ちてしま...